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エッグドナーとなることのデメリット

                                                                

エッグドナーは、卵子提供プログラムの成功を左右する大変重要な存在であると共に、健康な卵子を排卵することができずに不妊に悩むご夫婦に、出産の喜びを与えることの出来る非常にやりがいのある役割です。

しかし、エッグドナーになろうとお考えの方には、エッグドナーのデメリットについても十分に理解していただきたいと思います。

一つ目のデメリットは、海外で短期間拘束されることです。
現在、日本国内では卵子提供による体外受精の治療を行っている病院はごくわずかです。

そのため、卵子提供が日常的に行われている海外での治療プログラムに参加するのが一般的です。
エッグドナーからの採卵も、患者さんご夫婦が治療を受けるのと同じクリニックで行うことになるため、必然的に海外へ渡航することになります。

採卵には採卵前の準備も含めて約2週間かかります。
その間、定期的にクリニックで診察を受ける必要があります。

診察と、採卵のための排卵誘発剤の投与以外は卵子に影響のないものであれば基本的に自由行動となりますが、海外での生活に慣れていない方にとっては少し苦痛となるかもしれません。

二つ目のデメリットは、採卵のための薬の投与です。採卵のためには、人工的に排卵を起こすために排卵誘発剤を投与します。

排卵誘発剤の投与は、渡航してから採卵するまで毎日続ける必要があります。
場合によっては、腹水がたまったり卵巣が腫れあがったりするなどの症状が出る場合もあります。

また、エッグドナーとして正式に決定した後は、生理日を調整するために低用量ピルも服用する必要があります。

三つ目のデメリットは、非常にプライベートな情報を登録する必要があることです。
エッグドナーにどのような人を選ぶかは、将来産まれてくる子どもの遺伝情報に大きく関係します。

そのため、エッグドナーの情報は、顔立ちや身長、体重、視力や聴力といった外見的な特徴だけでなく、性格や得意科目、家族構成といったプライベートな情報までを卵子提供を望むご夫婦に公開する必要があるのです。

エッグドナーになるにはこのようなデメリットがありますが、それでもエッグドナーとして不妊に悩むご夫婦に協力したい、と考えていただける方には、ぜひActOneへエッグドナー登録していただきたいと思います。

ActOneでは、エッグドナーさんが不安やストレスを感じることなく採卵に臨んでいただけるよう、日本での準備期間から海外での採卵まで一貫してエッグドナーさんをしっかりとサポートいたします。

                                    

エッグドナーに選ばれる仕組み

                                                                

加齢や体質、病気などのために自身で健康な卵子を排卵することができず、卵子提供による体外受精を望むご夫婦は年々増加しています。

しかし、健康な卵子を望んでも自分自身で卵子を提供してくれる方を見つけ出すのは困難です。

さらに卵子提供者となる方の遺伝子は、治療によって産まれてくる我が子へと引き継がれるのですから提供者となる方の外見や健康状態、能力や性格に至るまで、その人を成すすべての要素に対して条件をつけたいと考えるのは自然でしょう。

しかしそうなると、ご希望に合う卵子提供者を自力で探し出すのは不可能に近くなってしまいます。
そういった方々のために存在するのが、エッグバンクや卵子提供プログラムの斡旋業者です。

エッグバンクは、エッグドナーと呼ばれる卵子提供者と卵子の提供を望むご夫婦とを仲介する組織です。

卵子提供プログラムの斡旋業者は、エッグドナーだけでなく体外受精を行っている海外のクリニックと提携して、エッグドナーの紹介からメディカルツアーの企画・運営、治療中の各種サポートなど卵子提供による体外受精をトータルでサポートします。

ActOneはこの斡旋業者で、エッグドナーさんの仲介も行っています。

エッグバンクも卵子提供プログラム斡旋業者も、エッグドナーとして選定される仕組みは同様です。
まず、エッグドナーとして応募があったら、エッグドナーとしての条件を満たしているかがチェックされます。

卵子提供プログラムでは健康で良質な卵子を使用する必要があるので、エッグドナーになるには年齢や病歴の有無などいくつかの条件があります。

条件を満たしていれば、エッグドナーとして登録することができます。

その際、詳細なプロフィールの提出が求められます。先述したとおり、エッグドナーの容姿や能力、性格は治療によって生まれてくるお子様に遺伝する可能性が高いため、治療を受ける患者さんはエッグドナーのプロフィールを見て、条件にあるドナーさんを選定するのです。

そのため身長・体重・視力や聴力はもちろんのこと、歯科矯正や美容整形の有無、得意科目や家族構成など非常にプライベートな情報まで提出を求められます。

これらの情報を見て、患者さんは第5希望までエッグドナーを選定します。その中から、卵子提供プログラムが実施される海外の都市での採卵にスケジュールの調整が可能な方、また採卵に適した体調である方がエッグドナーとして正式に決定されます。

上位の候補者がスケジュールをあわせられなかったり、採卵に適した体調で無かったりする場合には次の候補者が選ばれます。

                                    

エッグドナーに選ばれてから日本ですること

                                                                

卵子提供を望むご夫婦からエッグドナーに選定されたら、いよいよ卵子提供プログラムの行われる海外の都市に赴いて卵子の採取を行っていただきます。

まず、正式にエッグドナーとして決定されたら国内での事前検査を受診していただきます。

これは生理3日目前後に行われ、感染症の有無や卵巣機能の状態、卵胞の数、ホルモン値、子宮頸がんなどが検査されます。

この事前検査の結果は、ActOneと提携している卵子提供プログラム実施先のクリニックに報告され、卵子提供プログラムのエッグドナーとして受け入れることが可能かどうかが診断されます。

もしその結果がエッグドナーとしてふさわしくないものであれば、他のエッグドナーに交代となります。
この検査を実施することで、現地に渡航したものの採卵をすることができなかった、といったリスクを大幅に軽減することができます。

この検査を受ける際、これまでの病歴や婦人科系の治療暦、持病があれば事前にお知らせいただき、検査の結果と共に現地の医師へ報告します。

検査の結果、受け入れ可能であれば最終的な渡航日程の調整に入ります。
このときから、エッグドナーさんには卵子の細胞分裂を活性化させるための葉酸サプリメントの摂取を開始していただきます。

現地での採卵は、毎日の排卵誘発剤の自己注射や排卵誘発剤によるリスク、採卵の手技による副作用などさまざまな不安や心配が付きまとうでしょう。

そういった心身の負担を軽減するため、ActOneのスタッフによってエッグドナーとしての自覚を新たにしていただくためのサポートを行います。

治療を受けるご夫婦が現地へ初回訪問した後、生理日の調整をするために生理3日目から低用量ピルの内服を開始します。

ピルの内服は2~6週間ほど実施していただきます。
ピルの内服開始のタイミングを計るため、エッグドナーの方には毎月、生理開始初日にActOneへご連絡いただきます。これをクリニックに報告し、ActOneよりピルの服用開始日をエッグドナーの方へご連絡します。

日本での準備が整えば、いよいよ現地での採卵となります。

海外へ短期間の渡航経験が豊富な方であれば、現地での採卵はそれほど大きな負担とはならないかもしれません。

しかしそうではない方にとって、2週間ほどの海外生活は不安やストレスを感じることが少なくないでしょう。

ActOneは、エッグドナーの方が現地で安心して採卵に臨めるようにするため、国内での薬の服用や摂取の指導はもちろん、現地滞在中の健康管理や規則正しい自己管理をしていただくために万全のフォローをいたします。

                                    

エッグドナーにはどのようなリスクがある?

                                                                

自身の卵子で妊娠することの叶わないご夫婦に健康な卵子を提供し、不妊治療の手助けをするエッグドナーは非常にやりがいのある役割です。

しかし、気になるのはエッグドナーとして卵子を提供することによるリスクです。
エッグドナーにはどのようなリスクがあるのでしょうか。

よく耳にするのが、卵子提供を行うことによって自分自身が妊娠しにくくなってしまうというリスクです。
採卵するためには、排卵を人工的に起こすために排卵誘発剤を投与します。

これによって、精子が子宮に侵入するための手助けをする役割のある子宮頚管粘液が減少したり、子宮の内膜が厚くならなくなったりするという変化が起こります。

これらは確かに妊娠の可能性をさげるものですが、この変化はあくまでも一時的なものであり、次の排卵が起こる頃には元に戻るため心配はありません。

また、卵子を提供することで自身の卵子が減ってしまう、と考える方もいらっしゃいます。

卵子は年齢と共にどんどん減少していきます。思春期の段階で約20万個ある卵子の内、排卵されるのは500個程度です。

そして一度の排卵で7~8個が犠牲となって消えてしまいます。
排卵誘発剤による排卵では、この本来犠牲になるはずの卵子を育てて採取するため、卵子数が減少することはありません。

また、排卵誘発剤の投与によって卵巣がはれ上がったり、腹水がたまって頭痛や吐き気といった症状が現れたりする場合があります。

しかしいずれも短期間で治療が可能であり、生理や妊娠、出産に影響を及ぼすことはありません。

ActOneでは、卵子提供プログラム参加中のエッグドナーさんの健康と安全を守るために万全のサポート体制を整えています。安心して、採卵に専念していただけます。

また、エッグドナーさんと患者さんのプライバシーは厳重に管理されています。
卵子を提供したご夫婦と会ってしまったり、そのお子さんとの親子関係について揉め事に巻き込まれたり、卵子提供したことを周囲に知られてしまったりする心配はありません。

ご希望があれば、治療の成功・失敗についてはお教えできる場合もあります。

また、エッグドナーに選定され卵子提供プログラムに正式に参加する前に事前の検査が行われます。
そこでもし採卵に適さない体調であればドナーは別の方に交代となります。

無理に採卵にご対応いただく心配もありません。
また、現地でもしも採卵ができなかったとしても、渡航費用や現地での医療費などをご負担いただくこともありません。

                                    

卵子バンクとは

                                                                

排卵異常や卵子の老化が原因で不妊に悩むご夫婦にとって、妊娠の可能性のある最後の手段ともいえる卵子提供、日本国内ではこれまであまりなじみが無く、治療を受けるための設備も、それによって産まれてきた子どもとの関係を取り巻くさまざまな法整備も十分ではありませんでした。

わずかな国内の事例では、治療を望むご夫婦への卵子提供者が肉親や、近しい友人・知人に限られており、身近に卵子を提供してくれる相手のいないご夫婦にとっては治療の第一歩すら踏み出すことができないのが実情でした。

しかし、近年では女性の社会進出の活性化や晩婚化に伴い、初産の年齢が年々高齢化しています。
それによって、卵子の老化が原因と考えられる不妊に悩むご夫婦の数も増加しており、卵子提供に対するニーズが高まっています。

これを受け、日本国内に卵子バンクが続々と設立されています。

卵子バンクとは、自分自身の卵子で妊娠することが難しいご夫婦に対して第三者の卵子を提供するサービスです。

海外では珍しくない卵子バンクですが、日本国内では2013年にNPO法人がスタートしたものが第一号となります。

卵子提供者となるエッグドナーは、まず卵子バンクにドナー登録を行います。
卵子バンクの卵子には妊娠の成功率を上げるため質の良さが求められます。

そのため、提供者自身の年齢や健康状態、生活習慣などに対しては厳しい条件が設けられています。

一般的に年齢は35歳未満ですでに出産経験があることが求められる場合もあります。
アルコールや薬物への依存がなく、喫煙の習慣も避けられます。

また、エッグドナーとしての心構えや卵子提供に対する十分な理解も求められます。

採卵を卵子提供プログラムの実施される海外の都市で行う場合は、短期間の渡航が可能である必要もあります。
また、卵子バンクでの卵子提供は基本的には無報酬です。

渡航費用や宿泊費、診察費等は卵子バンクから支払われますが、提供した卵子によって妊娠に成功したとしても報酬が支払われることはありません。

採卵には、卵子の採取による卵巣の腫れや排卵誘発剤の摂取による腹部膨満感などさまざまなリスクがあります。

また、数日間を海外で過ごし、その間診察や排卵誘発剤の摂取などの労力も必要となります。
それにも拘わらず、無償での卵子提供に応じる女性は数100人を超えているといいます。

卵子提供には高額な治療費がかかります。
その治療費への負担を少しでも軽くし、不妊に悩むご夫婦のためにご自身の卵子を少しでも役立てたいというボランティア精神にあふれた方々のおかげで、治療が叶い、念願のお子様を授かることのできたご夫婦が確かにいるのです。

                                    

エッグドナーとして卵子提供することが決まったら

                                                                

ActOneでは、ご自身の卵子で妊娠することが難しいご夫婦のために、健康で良質な卵子を提供してくださるエッグドナーさんを募集しています。

エッグドナーに興味があるけれど、いったい何をすればいいのか分からずにドナー登録をためらっている方もいらっしゃるでしょう。

まずは、お写真とご本人様の確認書類を用意してActOneのエッグドナーとしてご応募いただきます。

ドナーさんご本人の情報は、卵子の質の評価や、治療を受けるご夫婦がエッグドナーさんを選定する上で非常に重要な情報となります。

そのため、
身長・体重・肌の色・髪質といった外見的な情報
視力・聴力といった感覚器官の精度、アレルギーの有無や持病、疾病といった健康状態
アルコールや喫煙といった習慣の有無
さらに性格や学力、家庭環境に至るまで非常に細かい情報を提供いただく必要があります。

その後、ActOneの社員が面談させていただき、エッグドナーとしての役割や意義、自覚、そして治療に望まれるご夫婦の思いをご理解いただいた上で正式にエッグドナーとして登録させていただきます。

治療に望まれるご夫婦にエッグドナーとして選定されたら、感染症の有無や卵巣機能の状態、卵胞数、ホルモン値、子宮頸がんなどを調べるために国内の病院で事前検査を受けていただきます。

この結果は渡航先の提携クリニックに送られ、エッグドナーとして受け入れ可能か判断されます。
結果が思わしくなかった場合は、他の候補のエッグドナーに交代となります。

受け入れ可能であれば卵子プログラムを実施する海外の都市で採卵するため、渡航日程の調整を行います。

エッグドナーさんには葉酸サプリメントの摂取とピルの内服を開始していただきます。

現地に到着後は3日間ほどの休養を経て現地のクリニックで初回診察を受けていただきます。
問診、内診、血液検査、尿検査を行い、排卵誘発剤の自己注射方法の説明を受けます。

そしてその日の夕方から排卵誘発剤の自己注射が開始となります。

以降は採卵日まで毎日、自己注射を実施していただきます。
自己注射開始から採卵日決定まで、午前中に診察を行います。

自己注射開始からだいたい13日前後で採卵日が訪れます。
採卵の手技自体は10分~15分程度です。

採卵の翌日に最終診察を受け、帰国となります。

エッグドナーとして正式に決定してからは、現地でも国内でも、安心して採卵に臨んでいただけるよう採卵のための準備をActOneのスタッフがしっかりとサポートします。

                                    

エッグドナーに登録するための条件とは

                                                                

ActOneでは、治療を希望するご夫婦へ卵子を提供してくださるエッグドナーさんを募集しています。

卵子提供による妊娠の可能性を高いものにするためには、健康で良質な卵子が必要になります。

卵子の質は、卵子保持者の年齢や体質、生活習慣や疾患の有無などに大きく左右されます。

また、卵子提供は決してビジネスではなく、不妊に悩み妊娠を強く望むご夫婦への協力の気持ちを持って行っていただきたいと考えています。

そのため、エッグドナーとして登録していただく方には、いくつかの条件を設けさせていただいています。

肉体的な条件としては、まず年齢です。
卵子は年齢と共に老化していくため、できるだけ若い方に提供をお願いしています。

しかしあまりにも若いと月経が安定せずうまく採卵ができない可能性があるため、月経の安定してくる20歳から30歳ぐらいまでの女性とさせていただいています。

また、産まれてくる赤ちゃんに障害が発生するリスクを下げるため、性病を含む感染症や遺伝的疾患の無い方とさせていただいています。

同様に薬物やアルコール依存症の方、喫煙の習慣のある方はお断りさせていただいています。
出産の経験のある方の卵子は妊娠の確率が高くなるため、過去に妊娠・出産された方は優遇させていただいています。

また、エッグドナーとして選定されると、実際に卵子提供プログラムが行われる海外の都市に赴き、現地に2週間ほど滞在して採卵していただくことになるため、短期間海外に滞在することが可能な方、医療検診のために指定のクリニックへの通院が可能な方とさせていただいています。

そして、卵子提供をビジネスではなくボランティアと考え、責任感を持って治療を受けるご夫婦へご協力してくださる方であることをActOneは求めています。

エッグドナーに選定され、採卵ができれば報酬として謝礼金が発生しますが、それはあくまでも採卵のためにかけていただいた時間と労力への対価です。

決して卵子に値段をつけて取引きするものではありません。
また、採卵のための排卵誘発剤の注射は採卵のための手技に多少のリスクが伴います。

しかし、一度お引き受けいただいたら途中で採卵を拒否したりプログラムを抜けたりせずに、責任を持って最後までやり遂げていただきたいと考えています。

卵子提供の成功率を左右するといっても過言ではない大変な役割ですが、それによって妊娠が成功したときには大きな喜びと充実感が得られるはずです。

あなたの卵子を必要とするご夫婦のために、ぜひご協力ください。

                                    

排卵誘発剤を使ったエッグドナーからの採卵

                                                                

ActOneでエッグドナーに登録し、卵子提供を受けるご夫婦からエッグドナーとして選定されると、まず生理3日前後に日本国内で事前の検査を受けていただきます。

ここでは、感染症の有無や卵巣機能、卵胞の数やホルモン値、子宮頸がん検査などによって健康で優良な卵子が採取可能かをチェックします。

この検査の結果、問題がなければ正式に卵子提供プログラムにご参加いただくこととなります。

エッグドナーさんには、治療を受けるご夫婦が参加する卵子提供プログラムの実施国へ赴き、採卵をしていただきます。
採卵のスケジュールは渡航前の準備期間を含めて約17日間で、この間にピルの内服、現地のクリニックでの検査、そして排卵誘発剤の注射を行い採卵します。

排卵誘発剤とは、卵巣から卵子の排出を促進させるための薬です。
不足しているホルモンを補い、ホルモン分泌のリズムを整えて排卵を促します。

通常、一度の月経周期で排卵される卵子の数は一つですが、排卵誘発剤を使うことで複数の卵子が排卵されるようになります。
排卵誘発剤には飲み薬と注射があり、治療法やホルモン値によって使い分けられます。ActOneでは注射タイプの排卵誘発剤を用います。

滞在期間中、エッグドナーさんには毎日排卵誘発剤を自己注射していただきます。
5、6回目の注射で一度診察し、卵胞の成長状況をチェックします。

その後も適宜超音波と血液検査によって卵胞の成長を確認し、10回目の注射でおおよその排卵日の目安が分かるようになります。

卵胞の成長が採卵に適した状態と医師が判断したら、採卵日が決定されます。
排卵誘発剤の注射はここまでとなり、以降は卵子を成熟させるための注射が行われます。

排卵誘発剤の注射には、頭痛や腹部の膨満感、生理前に似た不快症状が現れる場合があります。
また、まれに卵胞過剰刺激症候群といわれ、卵巣が過剰に反応して腫れたり、腹水がたまったりといった症状が現れることもあります。

このような症状が現れるのを防ぐため、ActOneではすべての国の卵子提供プログラムにおいて、その都市の中でも特に優れた技術力を持つクリニックと提携しています。

医師によって薬の効き具合や卵巣への刺激の状態をきめ細かくチェックし、適切な判断ができるよう万全のサポート体制を整えています。
また、ドナーさんが体の状態を医師に正確に伝えることのできるよう、コミュニケーションの場もしっかりと用意しています。

エッグドナーさんに安心して卵子提供プログラムにご参加いただき、患者さんと共に治療成功の喜びを感じることができるよう、ActOneがエッグドナーさんをしっかりとサポートいたします。

                                    

エッグドナーの年齢制限

                                                                

卵子提供による体外受精は、排卵異常や卵子の老化などによって自分自身の卵子では妊娠することが叶わないご夫婦が、健康で良質な第三者の卵子を使って体外受精する不妊治療方法です。

そのため、卵子提供で使用される卵子の質は非常に高いものが求められます。
卵子の質はさまざまな原因によって低下します。

その最大の原因が「老化」です。女性の卵子は、男性の精子と違って日々新たに作られるものではなく、胎児の時点ですでに卵巣内に約700万個の原始卵胞が作られています。

これが出生時点では100万~200万個にまで減少し、その後も徐々に減り続け思春期・月経開始時期には20万~30万個にまで減ってしまいます。

月経開始からは一度の月経につき約1,000個が減少し、閉経を持って0になるのです。
そのため、年齢を重ねるにつれて卵子の数が減り、妊娠しにくくなるのです。

長い間体内にある卵子は、当然肉体と同じようにダメージが蓄積されていきます。
これが卵子の老化です。卵子が老化すると、胎児の染色体に異常を起こしやすくなったり、卵子のエネルギー不足からうまく細胞分裂が行えなくなったりします。

そのため妊娠の可能性も低下し、うまく妊娠できたとしても妊娠を継続することができずに流産してしまう確率が高くなるのです。

卵子の質は本人の年齢と比例します。
見た目はお化粧やスキンケアで若々しく保つことができたとしても、卵子の老化を止めることはできません。

そのため、見た目のイメージと卵子の質には関係はありません。一般的に、卵子年齢は実年齢+1歳などといわれています。

そのため、良質な卵子の提供が求められるエッグドナーには厳しい年齢制限が設けられています。
ActOneでは、エッグドナーの年齢は20歳~30歳までとしています。

もちろん、卵子の質を低下させる要因は老化だけではありません。
31歳であっても、肉体が健康で良質な卵子が採卵できそうであればエッグドナーとして登録していただく場合もあります。

エッグドナーは年齢だけでなく、健康面や喫煙、飲酒などの習慣の有無、薬の服用暦などから総合的に判断して登録の可否が判断されます。

普段から正常な排卵がある方にとっては、卵子というものの存在を意識することすらこれまで無かったかもしれません。

しかし、その健康な卵子を望んでいるご夫婦がいるのです。
そんなご夫婦のために、ぜひあなたの卵子を提供してください。

ActOneでは、エッグドナーとして卵子提供プログラムにご協力してくださった方が安心してプログラムに参加し、やりがいと、そして治療を受けたご夫婦からの大きな感謝を受けて喜びを感じていただけるよう、最大限のサポートをいたします。

                                    

エッグドナーの謝礼金の金額は?

                                                                

卵子提供プログラムには、エッグドナーという存在が欠かせません。エッグドナーとは、自身の卵子では妊娠することが叶わないご夫婦に対して健康で優良な卵子を提供してくれる女性のことです。

エッグドナーは卵子提供エージェントやエッグバンクと呼ばれる組織に登録し、卵子の提供を望むご夫婦が現れればそのご夫婦が参加される卵子提供プログラムの実施国へ事前に赴き、採卵を行います。

普段から正常な排卵がある方にとっては、卵子ドナーとしての活動はそれほど難しいものではないと思われるかもしれません。

しかし、良質な卵子を採取するために常に体調を整えておき、いざ卵子提供の希望者が現れたときにはスケジュールを調整して卵子提供プログラムの実施国に渡航し、現地で排卵誘発剤を服用しつつ採卵するのはそれなりの負担となりますし、採卵誘発剤の服用や卵子の摘出には多少のリスクも存在します。

そのため、エッグドナーには採卵後、謝礼金が支払われます。

この謝礼金は、決して卵子一つ一つに対する代金というわけではなく、あくまでもエッグドナーの時間と労力、そしてリスクを負って卵子提供に協力してくれたことに対する謝礼です。

そのため、採卵できた卵子の数が少なかったり、逆に多かったりしても、卵子の質が悪くても謝礼金の額が増減することはありません。

謝礼金の額は、エッグドナーの登録しているエージェントやエッグバンクによって異なりますが、だいたい1度の卵子提供で50万円から80万円が相場となっています。

決して安い金額ではありません。そのため、アジアなどの貧困女性の中には、謝礼金目当てで卵子提供を行う女性もいると言われています。

また、日本では無報酬で、完全ボランティアでの卵子提供を行っている組織もあります。

しかし、エッグドナーとなることの魅力は決してその謝礼金の金額ではありません。
卵子提供という形で不妊治療に協力することによって、長年の不妊治療でも子どもを授かることのできなかったご夫婦にチャンスを与えることができるというやりがい、そして見事不妊治療に成功したときのよろこびはお金に換えることはできないものです。

卵子提供には確かにエッグドナーさんに対する負担やリスクが伴います。
しかし、患者さんの喜びを知ればきっとやってよかったという充実感を得られることでしょう。

ActOneでは、患者さんと共にエッグドナーさんに対しても心身ともに万全のサポートをいたします。
ぜひ、エッグドナーとして卵子提供プログラムにご参加ください。