卵子提供プログラムが成立するのは「エッグドナー」の方の存在があってこそ、ということができます。
エッグドナーになるには、長い休暇を取得しなければならない
卵子提供を受けることを希望する方の多くは、ご自分の卵子では妊娠が難しく、そのままでは赤ちゃんを授かることを諦めざるを得ないといった方たちです。
生まれつき卵巣機能が良くないといったケースや、加齢により卵子が老化してしまったというケース、または早発閉経となってしまったケースなど様々です。
エッグドナーとして卵子を提供してくれるのは20代の心身ともに健康な女性。20代の女性と一口で言っても、学生の方もいらっしゃれば、お仕事を持って働いている方もいらっしゃいます。
若い女性もみな、とても忙しいので、エッグドナーとして協力していただくための2週間と少しの海外での滞在は、ドナーさんにとっての大きな負担です。
もちろん、ドナーさんは海外渡航のために休暇取得をしてなくてはなりませんし、学生のドナーさんには学校の授業を休んでいただく場合もあります。
エッグドナーとして海外に滞在中には、提供していただく卵子を育てる為に、排卵誘発のお薬を毎日、ドナーさん自身で、自分のお腹に自己注射してもらわなければなりません。
その為、学業やお仕事を調整して、お休みを取得していただくことや、海外に滞在中に様々な治療にご協力をいただくことへのお礼として、謝礼金をお渡ししています。
一般的な謝礼金の金額としては、50万円から100万円のあいだ、としているエージェントが多いようです。
※Act Oneエッグドナー謝礼金はこちらから※
ドナー協力の間にも、費用がかかる
エッグドナーになると、17日間ほど海外に滞在して過ごさねばなりません。
その間は学業も、日本での仕事もできませんし、現地での食費など、滞在費がかかります。
さらに、日本にいなくても、日本の自宅の光熱費等の固定費は発生しますので、その分も払わなければいけません。
このように、エッグドナーさんにご協力いただいている間にも、ドナーさんには諸々の費用がかかりますので、ドナーさんへの謝礼金は卵子提供プログラムには必須のものとなっているのです。
たくさんの卵胞を育てるとは?
通常女性の周期では、1つの主席卵胞以外の、たくさんの小さな卵胞たちは、その周期の途中ですべて消滅してしまいます。
卵子提供プログラムでは、エッグドナーさんは排卵誘発剤を使うことにより、その周期にあるすべての卵胞を大きく育てる、という治療をします。
通常は1個の主席卵胞が2cm程の大きさに育って排卵しますが、卵子提供プログラムのドナーさんの採卵では、20個から30個の卵胞が1.5cm程に育つのです。
たくさんの卵胞が大きくなるためにお腹が張る、生理痛のような鈍痛がある、といった症状も出てくることがあります。これらの症状は、採卵後の生理開始と共にリセットされてなくなります。
採卵時には軽い麻酔を用いるので採卵自体の痛みはありませんが、麻酔から覚めた時に、麻酔による軽い吐き気があるという方もいらっしゃいます。
それぞれの症状の出方には個人差があります。現在では、排卵誘発の技術の進歩もあり、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)が発生することは、ほとんどなくなりましたが、卵子を採卵するということには、そのようなリスクもあるのです。
そのことを十分に理解した上で、「赤ちゃんが欲しくて困っている方の役にたつのなら」と、ご協力いただけるエッグドナーさんのお気持ちは、赤ちゃんを望むご夫婦にとっても、私たちエージェンシーのコーディネーターにとっても、非常に尊いものであるといえるのです。
各国のエッグドナー事情
欧米ではどのように考えられているのでしょうか?
例えばスペインでは自分を犠牲にして、他の人を助けるといった奉仕の考えが行動原理となっている文化があります。
そのスペインでは、卵子提供をする際のエッグドナーへの謝礼金は様々に事細かに決定されているということです。
タイの場合は、原則として医師会が謝礼金を禁じてはいますが、罰せられることはないようです。
しかし、現在では外国人に対する、タイ人ドナーさんからの卵子の提供は禁止されています。
アメリカの場合には、多数の卵子提供のエージェントがありますし、謝礼金の額も各エージェントによって様々です。
10万円から数100万円とばらつきがあるようです。ドナーとしての協力経験の有無や回数、よい卵子であったかどうかといった過去の実績、学歴、容姿等、様々な基準により謝礼金に違いがあるようです。
日本人女性がエッグドナー登録するには
日本人女性がエッグドナーとして登録を希望する場合は、日本のエージェントがまず第1の候補となりますが、海外のエージェントにも登録は可能です。
ただ、海外のエージェントはその実態を確認することが難しい、といった難点がありますし、時差や距離の関係上、連絡がメール主体になりエージェントの担当者とドナーさんとの意思の疎通において、不都合が発生することもあるようです。
米国カリフォルニア州に留学している日本人女性は、現地でエッグドナーという制度を知り、米国のエージェントに登録するということもあるようです。
謝礼金は減額されることもある
採取した卵子の数や受精卵の数が少ない場合に謝礼金が減額になるといったエージェントもありますし、そういった場合でも、当初提示された謝礼金が全額支払われるエージェントもあります。
海外への渡航、排卵誘発、採卵という一連のドナーさんの協力に対して、ドナーさん自身に非があるわけではないのに、結果として謝礼金が減額されるということも勘案して、エッグドナーの登録を検討される方は、慎重にエージェントを選ぶことも必要です。
エッグドナーへの謝礼金はご夫婦の感謝の気持ちでもある
卵子の提供を受けるレシピエントご夫婦は、エッグドナーとなってくださる女性達への感謝の気持ちは十分すぎる程、持っていらっしゃいます。
エッグドナーへの謝礼金というのは、赤ちゃんが欲しいのに、もはや自分達の卵子ではそれを成し遂げることができないご夫婦の、ドナーさんへの最大限の感謝の気持でもあるのです。
エッグドナー募集
Act One・アクトワンではご協力下さるドナーさんをとても大切にしています。
エッグドナーさんに、Act One・アクトワンを選んでよかった!
と言っていただけるように、アクトワンではドナーとして海外に渡航し、協力していただいている間、きめ細かなサポートを心がけ、ストレスのない環境作りをしています。
Act One・アクトワンにドナー登録して行う、海外での採卵の協力はドナーさん自身にとっても、きっとポジティブな経験となることでしょう。
ぜひ、Act One・アクトワンでドナー登録を!
皆様のご登録をお待ちしています。