エッグドナーは排卵日に何をするの?

                                                                                                  

エッグドナーは排卵日に採卵をすることになります。

もちろん排卵する前に卵巣から取りだしますが、できるだけ排卵の直前に取りだすようになります。そのタイミングが少しでもずれると、「排卵済み、採卵前」という最悪の結果となり、卵子は1つも取ることができません。

エッグドナーは卵巣の中で普段よりも多い5~15個、多い人では20個ほどの卵子を育てています。
通常の体内でも起こっていることですが、卵巣内で十分に卵子が育つと、排卵のおよそ38時間前にhCGという女性ホルモン値が高まります。

これにより卵巣が「あと38時間後に排卵しよう」と決めるわけですね。
この性質を利用して、排卵の時間をある程度特定できるようにし、卵巣内で十分卵子を熟させて、排卵直前に採卵します。

この注射は採卵日の採卵時間から逆算し、注射を打つ日が決まります。この注射ですが、場合によっては病院での注射ではなく、自分自身で打つ必要があります。

日本国内での体外受精時の採卵でも、本人による自己注射を行うところがほとんどです。例えば「21時ぴったりに注射を打ってください」と指示された場合、その通りにしなければ採卵のタイミングが「排卵後」になってしまうリスクがあります。ですから、この注射のタイミングは重要です。

さらに、排卵日当日、つまり採卵をする日は時間に遅れずに病院に到着し、採卵しなければなりません。
病院到着が遅れると、タイミングによっては排卵後となってしまい、採卵できません。

このような人為的なミスによる採卵中止を防ぐ為にも、仲介業者などは現地スタッフなどに指示を出し、当日の送迎を少し早めに設定したり、排卵日の前日に確認の連絡を入れたりします。

ActOneでも確実性を重要視し、定期的な連絡を行っており、より安心して受けられる体制づくりに努めています。

これらのことから、エッグドナーは2つのことを必ず守らなければなりません。
1つは排卵日を確定する為の注射の時間を守ることです。そして2つ目は病院への到着時間を守ることです。

そうでなければ、卵子を適切な形で採卵できず、排卵済みとなってしまうと、これまでの苦労も、提供希望者が払った経費もすべて無駄になってしまいます。

その責任を全て負っているわけですね。その為、エッグドナーに説明がある際は、必ず「時間厳守」が求められ、登録手続きの際も、対応がどれだけきっちりしていて、スピーディかをコーディネーターがきちんと見ており、提案の際の材料の1つとしています。

時間にルーズなところがある人は、普段から気を付けるようにし、時間へのルーズな性格を少しずつでも改善しながら、夫妻からの要望を待ちましょう。