エッグドナーの方との面談の大切さ

                                                                                                  

エッグドナー面談について

奥様の血を引き継いだ子ではなく、エッグドナーの方から卵子の提供を受けた子を我が子として迎えるご夫婦には並々ならぬ決意があるものです。

不妊治療は決して楽なものではありません。

特に女性の場合は不妊の原因を知るための検査の段階から、すでにかなり辛い思いをすることも少なくありません。

そのように辛い検査や治療を長いこと続けてきても、どうしても妊娠に至らない場合に、卵子提供という方法を選択するご夫婦が増えています。

苦労の末、たとえ自分の血を受け継いでいなくても一生をかけて我が子として育てて行こうと思った時、やはり重視するのがエッグドナーがどんな方なのかということです。

もちろん、エッグドナーの方と患者様が実際に顔を合わせることや面談などはありません。
エッグドナーの決定は、エッグドナーの方の情報を記載した書類のみで行われます。

エッグドナーの方の血液型、年齢、健康状態などから性格まで、細かく情報が記載されていますが、やはり書類だけでは見えてこない人間性などもあります。

そんな時に少しでも患者様が納得できるよう、私達ActOneのスタッフはできるだけエッグドナーの方がどんな方かをお伝えできればと考えております。

そのためには、エッグドナーの方と私達スタッフとの面談がとても大切なものになってくるのです。

面談ではエッグドナーの方の健康状態や性格、卵子提供に対する気持ちなどをお聞かせいただいていますが、その話し方や雰囲気など、実際に会った人にしか伝わってこないものを大切にしていきたいという気持ちで面談に臨んでいます。

エッグドナーの方は学生だったり社会人だったり主婦だったりと、様々な環境で生活されています。

どの方も真面目でボランティア精神にあふれている優しい方々ばかりなので、そのことも患者様にはお伝えしていきます。

また、エッグドナーの方には責任感も必要になってきます。
海外のクリニックで採卵手術を受けるためには、海外に2週間ほど滞在していただく必要があります。

もちろん基本的には自由に過ごしていただいてよいのですが、採卵に向けて排卵誘発剤の注射を打ったり、決められた日に検査を受けにクリニックに行ったり、卵子提供をする人間としての役割は忘れずに行っていただく必要があります。

また、暴飲暴食や夜更かしなどは厳禁です。
より良い状態の卵子を提供していただくために、自己管理もきちんとしていただかなければなりません。

エッグドナーとしての自覚を持って卵子提供プログラムに参加いただけるかどうかを見極めることも、面談では大切なことのひとつなのです。