排卵誘発剤を使ったエッグドナーからの採卵

                                                                                                  

ActOneでエッグドナーに登録し、卵子提供を受けるご夫婦からエッグドナーとして選定されると、まず生理3日前後に日本国内で事前の検査を受けていただきます。

ここでは、感染症の有無や卵巣機能、卵胞の数やホルモン値、子宮頸がん検査などによって健康で優良な卵子が採取可能かをチェックします。

この検査の結果、問題がなければ正式に卵子提供プログラムにご参加いただくこととなります。

エッグドナーさんには、治療を受けるご夫婦が参加する卵子提供プログラムの実施国へ赴き、採卵をしていただきます。
採卵のスケジュールは渡航前の準備期間を含めて約17日間で、この間にピルの内服、現地のクリニックでの検査、そして排卵誘発剤の注射を行い採卵します。

排卵誘発剤とは、卵巣から卵子の排出を促進させるための薬です。
不足しているホルモンを補い、ホルモン分泌のリズムを整えて排卵を促します。

通常、一度の月経周期で排卵される卵子の数は一つですが、排卵誘発剤を使うことで複数の卵子が排卵されるようになります。
排卵誘発剤には飲み薬と注射があり、治療法やホルモン値によって使い分けられます。ActOneでは注射タイプの排卵誘発剤を用います。

滞在期間中、エッグドナーさんには毎日排卵誘発剤を自己注射していただきます。
5、6回目の注射で一度診察し、卵胞の成長状況をチェックします。

その後も適宜超音波と血液検査によって卵胞の成長を確認し、10回目の注射でおおよその排卵日の目安が分かるようになります。

卵胞の成長が採卵に適した状態と医師が判断したら、採卵日が決定されます。
排卵誘発剤の注射はここまでとなり、以降は卵子を成熟させるための注射が行われます。

排卵誘発剤の注射には、頭痛や腹部の膨満感、生理前に似た不快症状が現れる場合があります。
また、まれに卵胞過剰刺激症候群といわれ、卵巣が過剰に反応して腫れたり、腹水がたまったりといった症状が現れることもあります。

このような症状が現れるのを防ぐため、ActOneではすべての国の卵子提供プログラムにおいて、その都市の中でも特に優れた技術力を持つクリニックと提携しています。

医師によって薬の効き具合や卵巣への刺激の状態をきめ細かくチェックし、適切な判断ができるよう万全のサポート体制を整えています。
また、ドナーさんが体の状態を医師に正確に伝えることのできるよう、コミュニケーションの場もしっかりと用意しています。

エッグドナーさんに安心して卵子提供プログラムにご参加いただき、患者さんと共に治療成功の喜びを感じることができるよう、ActOneがエッグドナーさんをしっかりとサポートいたします。