エッグドナーが受ける薬による負担とは?

                                                                                                  

エッグドナーの体に受ける負担について

エッグドナーが受ける薬による負担にはいくつか考えられます。

例えば、担当医の指示によってしばらくは子宮の状態を整える為に経口避妊薬(ピル)を服用します。

その後、採卵のスケジュールに合わせたタイミングで、注射または経口薬によるホルモン剤の投与が始まります。

中には排卵誘発剤を薬で飲む場合もあり、これによるOHSSの発症リスクは注射とほぼ変わりません。

ただし、経口薬による排卵誘発剤の投与は、注射と比べ作用が強くでる傾向があるのは事実ですから、経口薬として排卵誘発剤を飲む場合は、OHSSにかかる可能性が若干ですが強まるとも考えられています。

OHSSの症状が出てしまった場合には、この薬による体への負担が考えられます。
例えば卵巣が腫れることによる腹水や胸水が体内に溜まる可能性があります。

下腹部に違和感があったり痛みがあったりしますが、病院に水を抜いてもらう必要があります。
さらに、吐き気など気分の悪い状態が続く可能性もあります。

これらの症状が続く場合は、残念ながら排卵誘発剤の投与をやめ、エッグドナーとして活動できなくなり、今回の卵子提供プログラムは中止となります。

このような負担が考えられる他には、何度かエッグドナーとして活動する場合に、体が薬に慣れてしまうという負担も考えられます。
エッグドナーとして活動を続けると、排卵誘発剤などの薬に体が慣れ、反応をしなくなる場合があります。

反応しなくなってしまうと卵子を多く育てることができなくなったりします。
その為、今後もし、自分自身が子どもを望んだ段階で、エッグドナーであった自分自身が不妊に陥った場合、卵巣刺激がうまくいかないリスクが考えられます。

このような子宮や卵巣の負担やリスクを考え、現在では卵子提供できる回数や頻度が、原則1年間に3回などと決められています。

これらの負担は、基本的には将来まで続くようなものではなく、直接自分の不妊などにはつながりません。
あくまで一時的なリスクや負担となるものがほとんどです。

エッグドナーとなることで将来のことを試案する必要はありませんが、採卵までの間に受ける注射や経口薬などによって、薬を投与されることで、一時的にリスクがあり、体に負担がある程度はかかることを覚えておきましょう。

この負担を乗り越え、採卵まで無事に迎えられるように、日ごろから自分の生活習慣を整え、体の負担を最小限に抑えられるように心がけておくことも重要です。

ActOneでも、エッグドナーの生活面の不安に対しても適切な指示を行い、より健康的に採卵できるように努めています。